当家でもずいぶん問題になったようである。
和室の真正面に当然あるべき云々・・・。
和室の用途としては、様々なことが考えられた。
なかでも重要な位置を占めたのが、「近所の人たちに開放したい」だった。
御当主の地域医療という仕事柄、「患者との内密の話しをする場所がほしい」だった。
集まった人々に様々な病状・症例・予防などのお話をする、「その場所がほしい」だった。
多くの人々が集まる場所の真正面に、その家の先祖への祈りの場所が来るのは すこし違った。
でも、先祖にも その思いがわかってほしい。
近所の人々によっても生かされていることを、先祖にも わかってほしい。
解放しているその時は、一緒に いられるのだから。
仏壇の位置は 北広縁の西端となった。 西に向かって拝礼する。
|