大自然は おそろしいものである。
おおいなる神である。 うやまうものであり おそれねばならないものである。
これは 人類誕生以来の事実であろう。
人は 集まることで 勇気を奮い起こし 自信を深めた。
知恵をだすものは知恵をだし、力をだすものは力を出した。
世界中いたるところで 一室の大屋根の家が造られた。
一つ屋根のもとで 大家族が 何家族もの人たちが集い、生活をともにした。
そうしなければ 生き残れなかった。
その遠い祖先の思いが 血となって脈々と伝えられているのであろう。
大平原の海原では 大屋根の家は 人間存在のあかしとなり。
日本では 大自然の懐に抱かれた大屋根の家と あいなる。
大屋根の家をみると ふと 懐かしくなる。 入ってみたくなる。
見知らぬ人に どうぞ入ってください と語りかける家が
おおらかな家 といえるのだろうか。
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