(株)央建築設計事務所株式会社 央建築設計事務所

おおらかな家に住む〜和でつくり、洋に住まうおおらかな家〜和でつくり、洋に住まう〜

プロフィール

プラン

お問合わせ先

おおらかな家に住む〜和でつくり、洋に住まう
ナビゲーションバー
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13
まえのページへ

 

13 仏  壇
仏壇の位置は家の中のどこがふさわしいのだろうか。
神や仏はどのような存在だろうか。あるいは、どのような意味があるのか
本気になって考えたことはなかったように思う。

先祖によって、今の自分が存在する。これは事実である。
先祖に向かって、手を合わせる。祈る、あるいは、感謝する。
それはとりもなおさず、自分自身を大事にすることになる。
他者を大事にすることになる。
「個」というものに進撃な眼を向けることになる。 これは大事なことと思う。
さて、仏壇の位置はどこがふさわしいのだろうか。

当家でもずいぶん問題になったようである。
和室の真正面に当然あるべき云々・・・。
和室の用途としては、様々なことが考えられた。
なかでも重要な位置を占めたのが、「近所の人たちに開放したい」だった。
御当主の地域医療という仕事柄、「患者との内密の話しをする場所がほしい」だった。
集まった人々に様々な病状・症例・予防などのお話をする、「その場所がほしい」だった。

多くの人々が集まる場所の真正面に、その家の先祖への祈りの場所が来るのは すこし違った。
でも、先祖にも その思いがわかってほしい。
近所の人々によっても生かされていることを、先祖にも わかってほしい。
解放しているその時は、一緒に いられるのだから。
仏壇の位置は 北広縁の西端となった。 西に向かって拝礼する。

※クリックすると拡大表示されます。

Copyright© 2002-2010 (株)央建築設計事務所 All rights reserved.