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11 三間 床の間

武家社会とともに発祥した 床の間。
多くの先人の知恵が集まって 今の形態になってきた。
これからも変身 変態するのだろうと思う。
今という現在は おおきな時間の流れの その一瞬。
世から世へと伝わる橋渡しにしか すぎない。
それを理解しながらも 今 に固執し 心血をそそぐ。
やむにやまれぬ衝動に突きうごかされてか、
もしくは か・た・ち にとらわれた囚人の妄執か・・・

三間の幅を持つ床の間は なかなかお目にかかれない。
二条城二の丸御殿の座敷飾りは四間あるが これは別格だろう。
個人宅では ほとんどが二間の間口で せいぜい二間半だと思われる。
この建物の和室の特徴は 三間×四間半の27畳という広さにあり、2階の床組構造にある。
両側の広縁から和室の室内に持ち出されたはね出し梁が2階の荷重を支える構造となっている。

この構造がそのまま 和室のインテリアとなっている。 構造が意匠となっている。
このような場合床の間はどうすればよいか・・・
床柱を立てたり 飾り棚を設けては 間口三間という空間の広がりが 死んでしまう。
落掛を柱同様 北山杉の丸太として三間を掛け渡し、
床柱の代わりに 北山杉の根元を配置してみた。
三間床の緊張感を失わないための工夫なのだが いかがであろうか。

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